保育に従事する者にとって、大切なことは愛情や奉仕の気持ちだけではありません。
しっかりと年齢や行動における、予測できる危険を予知すること、また危険が生じたときにいかに冷静に適切な判断をし、その判断は事態を助けるものである裏付けができるように、知識と実践を蓄えておくことが必要です。
保育中に何事もないことがもちろん一番です。でもそれが例えば自然災害だったら?偶発的なものだったら?
保育者がいくら気をつけていようとも、現実はそれをはるかに上回ってくることもしっかり想定しておく必要があります。
先日、7時間にも及ぶ研修を受け、改めてMFAの国際救急救護資格の更新をしてまいりました。
こちらは二年で失効するため、常に更新にはしっかりとした研修が必要です。
様々な緊急事態に対応した、医療従事者に適切に引き継ぎを行うための応急手当ての方法を、瞬時に認識し実施するための内容です。
心肺蘇生法(CPR)の年齢毎に応じた方法や、AEDの操作、怪我や急病の対応方法など、起こり得る自体は多岐にわたります。
先日、訪問保育でお伺いした御宅で、ご帰宅されたお母様が玄関先で倒れるという事がありました。
(危険周知のためご本人から掲載の許可をいただきました)
お帰りなさい!と声をかけると、虚ろな目、少し腫れたまぶた、唇の色の変色など、変化はすぐに認識できましたが、その瞬間、直立で目の前にバーンと倒れられ、その場で嘔吐。
0歳の弟君、1歳のお兄ちゃんをお預かりしていて、1歳のお兄ちゃんは走り回ることもできたので、急ぎお兄ちゃんを声かけしてベビーベットに移動!
明らかな熱中症だったので、即通報の上、お風呂場からバケツで水を運び、容赦なく上からかけました。御宅は濡れてしまいますが、命には変えられません。その後も適切に応急処置を続け、引き渡しまで同行致しました。
2時間後に別の御宅の保育があったのですが、お父様へ連絡をし、お会いできるまでお子様をお預かりし、嘔吐を浴びたので急ぎ帰宅。再出発しました。
突然の出来事に大変動揺したのですが、日頃から季節毎の病気なども常にチェックしていたので素早く応対する事ができました。
熱中症は、今まさに話題に上る事が多く、ニュースなどでもよく目にすると思いますが、決して他人事ではありません。
しっかりと暑さ対策、水分摂取を心がけてください。
訪問保育で、まさか親御さんの緊急事態に遭遇するとは想像を超えた事態ではありましたが、今回の経験で改めて救急救護の大切さを再認識する事ができました。
弊社の訪問保育は、このような不測の事態にもしっかりと対応ができるよう常に準備を怠りません。
呼吸レスキューもできるよう、保育時には幼児用・小児成人用のRESACO(一方向弁付呼気吹込用具)は勿論、そのほか救急備品も常備しています。
安心してご利用ください。
弊社訪問保育へのご相談・詳細はお気軽にどうぞ!